「あのね? お兄ちゃん。」 知ってるぞこの展開、明らかに俺に不利な願い事するときの女の声だ! 「断る! 」
ルフィと俺は断るスキルが在るんごねえ…… こういうコミュ障は後々面倒だから乃木坂に入れそうなスペック女でもお断りするのが俺クオリティ。
どうせ、良く解んねー自分理論を刷り込んできて色気で釣ってバイバイバイ。
って落ちが見えてるんだわ。 「未だ何もお話ししてないです」
「どうせ俺に良い話じゃねーだろ? 」 「私はお兄ちゃんのお仕事をお勉強したいから、たまにお兄ちゃんの…… ううん。 私の体に戻っても良いか聞きたかっただけなの」
「教えてやるから俺を俺のいる場所に戻してクレメンス! 」 ザッツライト!
シカト、シカトパレード! こいつマジ脳内に蛆沸いてるとしか思えねえ…… 「ごめんね。 お兄ちゃんは私の体で生きてください」 コミュ障イラつくわ。
「消えて逃げるフラグをたてるんじゃねー! 居れと話し合おう! 落ち着け! 君はまだ若い」 「駄目だよお兄ちゃん。 私ね自分の体には戻らない。 だけどね私が自分で努力が出来たのなら生きていけたかが知りたいの…… 」 最早話し合いの意味など無い。
これ完全に無理ゲーっすわ。
そもそも俺はなんでこいつの体で生きていて、こいつは何処から俺に関わって来やがるんだ。
どう話したら乗ってくる?
どう繋いだらこいつは俺になびく? 童貞だからわからねーんだが!
大草原不可避! 「花梨解った! いつでも俺に質問してくれ! 俺のやったことの何が知りたいんだ? 話してやる」 「全部…… 」
さてコミュ障と会話する余地もないから寝るとするか……
明日には自分の体に戻っているかもだしな。
そう都合の良い方向へ考えこいつの話を聞くことなく俺はベッドインしたはずだった。
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