11話[状況は把握済みだ!童貞共よアリーヴェデルチ!]

キモヲタデブのニートがグラドル級美少女に転生したけど質問ある?
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ふっ……
解った! 解った!
JK(冗談は顔だけにしろ)
JK(常識的に考えて)
JK(女子高生)
つまり俺はお前の金の悩みを解消するまでは、元の俺に戻れない。
そうだよな!
よーし! テンション上がってきたー!
今俺の背景に何が見える?


それしかねーだろ!
大草原不可避!  余裕、余裕過ぎて話にならねー!
今日から学校休むぜ!


「学校位ちゃんと行きなさい! 」

「はい、ママ…… 」
京子と花梨のやり取りなんかどうでもいい……
学校? 行ってやるぜ!
ただこれからの俺(花梨)はネットビジネスの鬼姫になるがな! 俺の考えを解る奴も当然いるだろう。
そんなことは問題じゃないし、どうでもいいことだ!
渋谷のスクランブル交差点ですれ違う人の顔をお前らはいちいち覚えてねーだろ?
俺もそうだ!
貴様は今までに喰ったパンの枚数を覚えているのか?
ってやつだぜ!  花梨と言うハイスペックJKなら100万余裕で作れる時代なんだわ。
残念ながら不幸話も、友情努力勝利なんて方程式は必要ない。 解るな?
ここからはネットビジネスの世界で誰も傷付かない世界の広げ方ってやつになる。 手始めはまずアレだ!
ポイントサイト
ここしかねえ……  これを広めちまえば勝ちゲー。
俺は俺の世界へ帰れるわけだ。
長い時間ではなかっただろうが……
日課のアレが出来なかったのはキツかったぜ!
だが今日でおさらばだ! 通勤中声を掛けてくるゴミ野郎にSNSの連絡先をばらまく。
当然学校の生徒どもにもばらまく。
俺の言葉遣いとは変わって、天使のラブソングを思わせるセールストークに登録を躊躇う奴はいねえ。
大草原不可避!  勝ちゲー!
圧倒的勝利!
これは100万作れるわ。
SNSにポイントサイトの広告かまして、一日おきに自動ツイートしてやるぜ。
お前達が眠くなる頃にな! と言うわけで俺も花梨で登録して、友達登録用の広告もゲット!
問題ねえ……
これで俺は俺のダイヤモンドは砕けない例のアレを掴める時が来るわけだ! その日の深夜……
俺のポイントサイトの友達登録数を確認すると20名程の糞売り上げで終わった。
「バカな! フォロワー20000人だぞ? 」
バカは俺だった……

こいつらが下半身で行動する生き物だと言うことを俺は知っていたはずなのに、女目線で皮算用し期待してしまった。
そんな裏切りや期待外れは自分自身で深く傷付いて解っていた筈なのにだ……  それでも数万円俺は花梨に稼がせた。
これで俺の役目は終わるかもしれない。
そこは実は期待してはいなかったが、何故かすんなり俺は寝ようと思った。
それは今夜もあのドアが俺の前に現れる。
そう期待している部分と、花梨と話したい俺がいることに気付き始めたからだ。
別に恥ずかしくもない。
俺が俺の体に会いたいってだけの話だし、俺は俺の体が恋しいだけだ。
べつにエロくもなんともないだろう?
俺は期待してJK臭の立ち込める、エッロいベッドへダイブするわけよ。
俺以外の童貞どもよ!
アリーヴェデルチ!
サヨナラだ!
いや、おやすみだ。

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