さて……
おまいらの夢を俺が叶えるとするか。
さてモザイクの向こう側へにゃんにゃんにゃんだな。
草原不可避。 「おにいちゃん! 」 俺はうつ伏せで右手を伸ばしたまま動きが止まった。
と言うか止めざるえない。
何故って?
俺まだ起きてるんご!
なのに花梨の声が聞こえるんごねぇ…… 「お、お前…… 俺はまだ何もしてねえぞ! と言うか俺が起きていても話し掛けてこれるんじゃねーか」 何処へでもなく部屋の中で独り言を言ってしまう俺なのだが……
頭の中と言えば良いのか?
心の中と言えば良いのか……
つまり花梨は俺の前にはいないまま、声だけがするんだ。 「おにいちゃん…… 」 「寂しい声で言うなよ。 俺はまだしてねえぞ」 モザイクの向こう側を目指そうとした俺だが、花梨の寂しそうな声を聞いて言い訳しかできなかった。 「おにいちゃん? 少しお話出来るかな? 」
「話? そんなことより俺を早く元に戻せよ」 「おにいちゃん…… 」 切ない声を出すんじゃねえ!
エロゲでもギャルゲーでも聞き慣れてるんだよ。 「花梨よ…… おにいちゃんはな? 大人の世界へ戻らねばならんのだ! 子供のわがままに付き合っている時間はないのだ」 「おにいちゃんは私の体で生きてください…… 」 コミュ障炸裂させるんじゃねえ!
「おい! お前の望みは金を稼げるようになりたいだけだろ? じゃあもう目的は達成するじゃねーか! 」 「ううん…… 私の目的はおにいちゃんを私の中で生かすこと」 コミュ障全開!
ぶんぶんぶーーーーーん!
「お前が妹属性の無い奴だってことは解ったから、さっさと俺を元の体に戻すんだ。 さもないとお前のエッチな部分をイタズラするぞ! 」 「おにいちゃんが一人でするのは良いよ…… 恥ずかしいけど」 鼻血不可避。
大興奮不可避。 でも俺は動揺しない。
こいつの話を聞いてやろう…… 「で…… 話ってなんだ? 」
コメント